自由人 三上 元の選択

ロシア軍がウクライナ東部地区に侵入した。グルジアでも、クリミア半島でもやったように今回も独立国の1部を奪い取るようだ。
私は、1931年の満州事変を思い出した。中国の1部を奪い取った。そして支那事変、日中戦争、日米戦争の流れであった。日本は世界から嫌われる国になったきっかけが満州事変だった。ロシアよ、お前もか？

権力を握った権力者は領土拡大欲を持つらしい。権力は魔物だ。それを阻止する仕組みに、3権分立がある。長く1人が権力の座にいるのを防ぐために、アメリカの初代大統領ワシントンは2期で辞めた。私はワシントンを尊敬する。

毛沢東の長すぎる権力者を見ていた鄧小平は、中国共産党にも任期制限を設けた。習近平はそれを変えた。プーチンは制度を変えずに、大統領の後に首相になって、再び大統領になった。この2人は歴史に学ぶことより権力を握り続ける事を選択した。危険な人物である。

ウクライナの歴史を振り返ってみると、大国の隣国の悲劇を何回か味わっている。日本とイギリスは海で大国と離れているので、独立国を保って来た。しかし今や、ミサイルと核兵器の時代。海は問題ではなくなってしまった。

日本は中国とアメリカとロシアという大国に隣接する軍事小国である。だからアメリカのポチ、アメリカの支配下でしか生きられない。そう自民党の人たちは言う。だから日米地位協定も改定できない。と自民党の人たちは言う。そうなんだろうか。フィリピンはアメリカのポチは嫌だ、という道を歩んでいる。ウクライナ危機を機会にアメリカのポチで良いのか？❗️を真剣に考えたい。

もう1つ、ウクライナには原発がある。本気でロシアと戦った時、原発をロシアが攻撃しない保証はない。改めて、原発を抱えて戦争はできない、と主張したい。

原発を抱えて戦争のできる国は、国土が広くて、1部が汚染されても構わない国である。ロシア、
中国、アメリカ、ブラジル、オーストラリアぐらいである。この中には原発が無い国もあるがーー。

核兵器は使わない、大国はそうであろう。だからロシアがある国の1部を奪い取る時、アメリカもイギリスも経済制裁しかできない。経済制裁ではロシアは少ししか困らない。ウクライナ危機は次々と起こるかもしれない。それを見て中国も南シナ海に軍事基地を作るかもしれない。

嫌な世の中になってしまった。日本の役割はあるのか？真剣に考えたい。三上元 拝。