自由人 三上 元の選択

遅れての報告になりましたが、11月12日に世界の核被曝報告会が今西哲二先生たちの主催で開催された。朝10時から18時過ぎまで、1人30分の12人が美しい太平洋で行われた核実験時代から、チェルノブイリ原発事故、フクシマ原発事故までを報告してくれた。私は居眠りすることなくメモを取っていた。充実した1日だった。その中で特にここでお伝えしたいのは、チェルノブイリ原発事故は、当時のソ連政府が戦争と同等の扱いをした、という七沢 潔さんの報告である。

事故から石棺の完成までを収束期間と見れば、
夜中の事故だったが、先ず地元の消防隊が出動する。次に2000人の軍隊の化学処理班をはじめ、延べ60万人の軍隊をソ連政府が出動させた。そして67人が急性放射線障害で数日のうちに死亡し、約12万人が晩発生障害で数年のうちに死亡した、という。
死亡者に対して、第2次大戦の功労軍人並みの補償と恩給を支給している、とのこと。
ルイシコフ ソ連首相は〜チェルノブイリ、それは原子の戦場だった〜〜と述べている。

原発事故の時には、戦争と同等の扱いをし、当然 自衛隊が出動するという心構が今、自衛隊にあるのだろうか？
当時の米国キャンベル国務次官補は、駐日米国大使宛に〜〜英雄的犠牲が今必要である〜〜と打電したという。
軍人の家系である私も言いたい、〜〜原発事故、自衛隊の出番です〜〜そして、化学処理班などの機器の準備、訓練を早く行う事。できているとは思えない。〜〜三上元拝。  

11月20日、東京国際フォーラムで、地方自治法施行70周年記念式典が、天皇皇后両陛下、総理大臣、
両議長、最高裁判所長官、10人を超える各大臣の出席で2000人ほどの観客数で、開催されました。
その席で、静岡県から3人の元市長が表彰され、私もその1人でした。
実は2ヶ月ほど前、表彰候補になっているという連絡があったので〜〜
在任中に、湖西市の犯罪を4分の1に減らした市長、という表彰理由にしてください、と申し出たのだった。そして表彰されました。私が市長に就任した2005年の犯罪件数は1225件、9年後の2014年には306件、まさに4分の1になりました。
ニューヨークの地下鉄の犯罪件数の減少物語を、我が師・鍵山秀三郎先生に教えてもらい、実行し、そのとうりの結果が出たのです。
ゴミを拾う、花を植える、抜群のあいさつを、の３つを言い続けたのでした。それを市民が実行してくれたのでした。
犯罪を減らすには警察官を増やす事、ではないのです。感謝、三上元拝。
  

今朝の日経新聞は、発電コストの比較図を 時系列に示して、自然エネルギーがどんどん安くなっている事、原発コストがどんどん高くなっている事を、まさに一目瞭然、伝えている。
原発コストは7年前にkwh10円が今15円へ、太陽光は7年前に18円が5円へと。そして、見出しには〜〜
見誤った日本〜〜と書いている。素晴らしい図であり、レポートである。
改めて私も言いたい〜〜2030年代に原発のウェイト20%を予定するという、エネルギー基本計画を今年の見直し時期に当たり、抜本的に改めて欲しい。堂々たる骨のある官僚魂を見たい。〜〜
三上元 拝。
今朝の 浜名湖超えの暁の富士は美しかった。感謝。

  

東愛知新聞社の主催で、雨の中 1000人の会場がほぼ満席、私も26人をお誘いした。
先ず初めに、原自連・原発ゼロ自然エネルギー推進連盟 会長の吉原毅さんが〜〜
世界の流れは、原発は横ばい、風力と太陽光による発電はうなぎ昇りで、既に原発の2倍に自然エネルギーがなりました。時代遅れの原発にしがみついているのは日本にだけになりました。〜〜と。
そして小泉純一郎さんは80分の予定を90分、後半は 冗談が冴えている小泉節でした。
〜〜先ず まもなく消費税が上がるでしょう。米などの生活必需品の税金は上げない、という軽減税率推進派が多いらしいですが、私は反対です。低所得者対策は別のやり方がいい。
次に 日本の将来にとって最も重要なこと、それは原発です。今直ぐゼロにしても何の問題も無い。今日の司会の三上さんは福島の原発事故よりも前に、原発反対を表明していたようですが、私はフクシマまでは、役人や電力会社の人の言う事を信じていました。騙されたと言うより、勉強不足でした。
私はフクシマ事故の時、政界を引退していたので 暇な時間があり、多くの本を読みました。フィンランドの核廃棄物の最終処分場・オンカロも見てきました。勉強すれば勉強するほど原発はやめなければならないと考えるようになりました。
私は遂に 後期高齢者の仲間入りをしました。75歳になっても、原発をテーマに呼ばれたら、何処でも伺います。危険でなおかつ 安くない原発を続ける理由は全くありません。
尾崎幸雄翁は、人生の本舞台は常に将来にあり、と90歳を過ぎた死の前年に書き残しました。国会図書館の隣にある憲政記念館の入り口に、自筆で残されています。私はこの言葉が大好きです。〜〜と。
私は前湖西市長として、この会の司会を務めさせて頂きました。感謝、三上元 拝。  

11月9日、都内で、原自連の幹事会が開かれた。吉原会長、中川秀直副会長、河合弘之幹事長そしてもちろん小泉純一郎顧問など20人が参加した。
そこで２つの決定をした。
1、原発ゼロ基本法を、遅くとも年内に発表する。
2、3月7月に、原自連大賞の発表をする。賞金も出す。締め切りは1月末。
〜〜そこでのやり取りをお伝えしたい〜〜
河合〜〜立憲民主党は 脱原発法案をまとめているようです。我々も出しましょう。
小泉〜〜名称は、原発ゼロ自然エネルギー推進 基本法、にしよう。
中川〜〜基本法なので 大雑把でいい。
三上〜〜立憲民主党の法案が発表されるより 早く我々は発表しましょう。
〜〜それ以外の発言メモ〜〜
鎌田慧〜〜六ヶ所村の核燃料サイクル工場は、もう動かせないと思う。
小泉〜〜小池百合子は都政に専念する以外には道は無くなった。4年後に国政に出ることも無いと思う。
活発な発言の90分でした。感謝、三上元拝。  

9月のワシントン訪問を企画してくれたことに敬意を表する印に、原子力資料情報室の会員になった。その11月の月報には〜〜
保安規定 違反が続出し、来年の竣工なんか とてもできない実態という。そのズサンな管理として
1、点検口を14年間も 開けていない。
2、しかし 日記には、異常なし、と書き続けていた。
3、雨水漏洩の写真を撮っておきながら、問題無し、と報告していた。などなど〜〜

私は言いたい〜〜もんじゅ同様に、日本原燃にはこの工場を管理し運転する資格は無い、と。
ここにも、下請けの下請けという構造があり、原発 同様隅々まで目が届いていない実態である。
アメリカの学者やシンクタンクの研究者が指摘するように、採算が取れないことが世界的に明らかになった核燃料サイクルを、河野太郎外務大臣の意見に従い、諦めて頂きたい。感謝、三上元拝。  

衆議院議員選挙結果の報告に、得票数ベスト5があった。1位 河野太郎、2位 小泉進次郎である。
そこで私は、得票率〜〜その選挙区の総投票数対比当選者の得票数〜〜ベスト3を計算した。
3位 城内 実 65.8 % 4人立候補
2位 河野太郎 67.6 %. 3人立候補
1位 小泉進次郎 78.0 % 4人立候補 であり、3人は脱原発派という共通点がある。
保守系 脱原発派は選挙に強い、と締めくくりたい。 感謝、三上元 拝。