2021年08月19日

ブログ 786、敦賀原発2号機の審査を中断‼️

原子力規制委員会は日本原子力発電・原電が経営する敦賀原発2号機の審査を中断する、再開の目処なし、と報じられた。

理由は7月の定例会で、事務局からーー資料の書き替えは原電の管理体制に重大な欠陥があるーーと報告があったことによる。

2019年、規制委員会事務局は原電の資料の記載ミスを1000カ所以上発見した。
2020年、事務局は、さらに掘削調査資料の書き換えを発見した。
そこで、規制委員会は、2020年2月に、審査を中断した。

2020年10月に、規制委員会は審査を再開した。しかしこの7月に事務局からーー書き換えの経過を調べると原電の業務管理に重大な欠陥あるーーとの報告があった。

そのことを重視した規制委員会は、審査の無期限中断を決定したのである。
更田豊志委員長は記者会見でーー改竄の意図が分かれば事業者の要件に関わる大きな問題だーー
と釘を刺した、と日経新聞が書いている。

さて、事業者の要件と言う発言は重い意味がある。
もんじゅを止めることになったのは、この機関にはもんじゅを運転する資格がない、
と判断したからであった。

更田豊志委員長はーー原電は原発を運転する資格が問われているーーと発言したのである。
だから新聞各社は、審査の再開の目処なし、と報じているのである。

振り返れば、東京電力では2020年にテロ対策の不備が発覚した。
関西電力では2019年に社長までが金まみれだと、大問題になり、原発を運転する資格がない、
とまで言われた。
あちこちで、小さな事故はひた隠しする体質の原発事業者ばかりだった。

思えば、10 年前に知り合った村上達也さん・東海村の前村長がーー日本という国は原発を運転する資格があると思えない。東海村の燃料加工工場の事故や今回のフクシマ事故を見ると、危機管理に関する
基本的な考え方に欠陥がある。国にも原発事業者にもです。ーー
とある会合で、語ったことを、今回再び思い出した私である。

もう一言
日米戦争を日本が選択した理由が私には分からない。
学術会議のメンバーから外された加藤陽子さんの著書の表題が、
それでも日本人は戦争を選んだ、であるが、この表題を見た瞬間、私と同じ思いを加藤陽子さんが持っているのだ、と思い購入したのだった。

日米戦争を選ぶ、そんな賭けをする日本。ヒトラーがーー私にはアメリカと戦うシナリオが描けないーーとびっくりし、イギリスのチャーチルが大喜びした日本の真珠湾攻撃。
日本は100年前から危機管理に重大な甘さがある国民なのかもしれない。

日本政府にも原発事業者にも 原発を運転する資格があるのか❗️
脱原発をめざす首長会議・世話人
原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟・幹事 三上元 拝。  


Posted by 三上元 at 08:58Comments(0)脱原発