2022年03月27日

ブログ800、ウクライナ戦争と原発、オンライン会議

脱原発をめざす首長会議はオンライン会議を、戦争と原発 をテーマに緊急企画した。

マスコミ界からも9社が参加してくれた。
ゲスト講師に、環境経済研究所の上岡直見さん、原子力資料情報室の松久保肇さん。

上岡直見さんは
 ある国が敵国の原発を攻撃する、という意味はその国を崩壊させる目的である。
弾道ミサイルはピンポイントの正確さはないが、周辺機器の破壊でも原発に支障が発生する。
1960年、国は原発事故の損害額を算出し、当時の国家予算の2年分の損害と算出した。
しかしそれを隠した。
フクシマ事故の時、原子力委員長近藤駿介さんの近藤シナリオが発表され、寒気がしたはず。
 安全保障の第1は原発を無くすこと。

松久保肇さんは
ザポリージャ原発は出力100万kW級が6機並ぶ欧州最大の原発。それをロシアが戦車と歩兵400人で攻撃した。ウクライナ軍は守っていたが、1日でロシアは占領した。砲弾跡は建物にも使用済み燃料保管庫にも変圧器にも残っている。
危険極まりない攻撃だった。
この教訓は
1、戦争になったら原発は、手の打ちようがない危険極まりないモノ。
2、小型原発がいい、という意見があるが、防御コストは数が多いだけ多くなる。
3、原発攻撃は国際法違反なのだが?❓機能するのか?

私は質問した。
原発攻撃で激戦となれば、1つ間違えば、とんでもない原発事故になるので、ウクライナ側が反撃をやめたので、ロシアが1日で占領できたのではないですかね。
松久保、
それは分かりません。

参加者に
原子力技術者後藤政志さんがいた。コメントしてくれた。
ーーー原発が攻撃されたことを知った作業員の緊張感を想像してください。
ロシアが作業員を排除すると、原発の知識がある人でも、その原発の操作が分かるとは思えない。
原発毎に操作が違うからです。
危険極まりない状態だったのです。ーー

締めくくりに私はーー
台湾有事、中国が武力で台湾を攻撃したなら、日米は当然 参戦する。台湾を見殺しにはできない。
と平気で言う人がいる。
私はーー中国が武力で台湾を攻撃する時、同時に日本に通告が来る、日本の原発にミサイルが飛んで行くことを忘れていないだろうな、と。だから日本は参戦できない。
日本の役割は、台湾有事にならないように外交努力をすること、である。ーー

2001年の9.11米国テロ以来、国防の第1は原発を無くすこと、と言い続けている男。
7月の参議院選挙の争点の1つに 原発 を加えよう。
脱原発をめざす首長会議・世話人、三上元 拝。  


Posted by 三上元 at 14:50Comments(0)脱原発社会一般

2022年03月21日

ブログ 799、戦争と原発、山田孝男の風知草

今朝の毎日新聞の2面、山田孝男さんの月曜日のレポート・風知草を紹介します。
私は毎週、この風知草を楽しみにしています。山田孝男さんはこの風知草で、
小泉純一郎さんが、原発反対の側に立ってこれから発言する、と書いたのだった。

今日の締めくくりの文章には、原発には有事のリスクがある、と書かれている。

原発を軍隊が守っていない国は日本だけ、と聞いた。福井県知事の不安はもっともである。
2001年の9.11米国テロ以来、国防の第1は原発を無くすこと、と発言している男、三上元 拝。
  


Posted by 三上元 at 10:08Comments(0)社会一般脱原発

2022年03月13日

ブログ 798、ウクライナ危機。フィンランドの悲劇・冬戦争を思い出す。

ウクライナ危機。ロシアは民間人を攻撃しない、とマクロン大統領に電話で約束した、とマクロンが語った。しかしロシアは病院や学校まで攻撃した。原発の周辺を攻撃して原発を占領した。電気を止める力を持ったのだ。

ウクライナ軍は善戦している。1939年のソ連の侵略を思い出した。
ソ連のスターリンはヒトラーと密約し、9月にポーランドの東部を占領し、11月30日に隣国フィンランドを攻撃した。

フィンランドは善戦し、ソ連兵は12万人〜20万人が戦死した。他国から義勇兵が11,000人参加した。大国は軍隊を送らなかった。そして3月13日に屈辱的な妥協をする。国土の1割を譲っての停戦だった。

ウクライナ軍も善戦している。しかしロシア軍は首都キエフにジリジリ近づいている。
ロシアは次に、こう宣言するかもしれない。

ーーウクライナのゼレンスキー大統領に伝える。1週間はキエフに何も攻撃しない。民間人は脱出せよ。脱出する者には攻撃しない。1週間後にはキエフの全ての建物に対してミサイルや飛行機で爆撃する。ーー

こんな形で、都市から人々を追い出し、ウクライナの都市を次々に破壊する、そんなことをやりかねないのがプーチンではないか、既に 多くの人々は水や食糧に飢えている。

独、仏、英、米は経済的圧力だけで、軍事的には何もせず、このままウクライナを見殺しにするのか?4つの軍事大国は次に何かをして、停戦に漕ぎ着けたいはずだがーー。

ゼレンスキーは、究極の選択に迫られている。
1つ目の選択。
 ウクライナ国民に告ぐ、私だけはキエフに残る。残念だがキエフの防衛はもはやできない。みなさんは逃げてくれ。私以外の政権幹部はキエフから脱出し、政権は副大統領が代理を務め、政権は続く。

2つ目の選択
 ウクライナ国民に告ぐ。キエフの人命は大切である。一方、みなさんが選んだ政権も大切である。キエフから脱出しよう、政権もキエフから脱出する。これからは政権幹部の居所を隠して、断固として戦う。

3つ目の選択
 ロシアに告ぐ。ウクライナはNATOに加盟しない。中立を維持する。クリミアを割譲する。
東の2つの州の自治を認める。だから、とにかく停戦しよう。

そんな時が迫っている気がする、フィンランドの冬戦争は屈辱的妥協で停戦になったから。
独裁者が生まれた時の重要なことは、その人物の分析、本性を知ること。NATOの米英仏独は
独裁者プーチンの本性を甘く見たようだ。

100年前、ヒトラーの本性を甘く見たように。
軍事大国の隣国は、妥協せざるを得ない運命にあるようだ。
日本も軍事大国の隣国である。 悲しいが現実である。

経済的圧力はもちろんロシアを苦しめる。しかし即効薬ではない。今は即効薬が欲しい。米欧の主要4国の次の手を待ちたい。

日本政府に対して、戦争になったら原発がいかに自国のアキレス腱なのか、を真剣に考えたい。
国防の第1は、原発を無くすこと。台湾有事なら日本も戦うさ、と簡単に言う人達がいる。中国が台湾を攻めると同時に、日本が参戦するなら日本の原発に中国のミサイルが飛んで行く、と通告が同時に日本に来る。

100年前の時代になってしまった。悲しい、三上元 拝。




  


Posted by 三上元 at 18:21Comments(0)脱原発社会一般

2022年03月05日

ブログ 797、ロシアが稼働中のザポロジエ原発を占拠、次には何を⁉️

ロシアが、ヨーロッパ最大、100万kwの原発が6つ並ぶザポロジエ原発を占拠した。
隣地の建物に攻撃する危険なやり方だった。

小出裕章さんは、原発を破壊することはないと思うがライフラインをロシアが手に入れた事は重大なこと、
とコメントしてくれた。

今回のウクライナ攻撃の目的は、ゼレンスキー政権を倒すことである。すると
ライフラインを次々と切るかもしれない。電力の供給源・原発を止める、水も止める、食糧の補給も
止める、などなどーー。

プーチンは3つ目はやらない、と思うが住民への攻撃という3つ目を、住居への空爆ではないがライフラインを切る、というやり方で攻撃するかもしれない。

1つ目の攻撃は軍事施設だった。2つ目は行政施設の攻撃だった。3つ目の住民への攻撃は、フランスのマクロン大統領との電話会談で、やらないと約束したと報じられた。2国の交渉でも、避難して行く住民への攻撃はしない、と約束したと報じられた。

武力攻撃は住民に対して行わない、しかしライフラインを次々と切ることでゼレンスキー政権の降伏を待つのかもしれない。

ゼレンスキー大統領は、その国民の苦しみに耐えられず、涙の降伏を選ぶかもしれない。
その時はーーこう言明して欲しい。
ーー電気も水も食糧も来ない中では生きられない。だから武力の抵抗はやめよう。しかし我々の政権幹部はなんとしても生き延びる。ウクライナ国民に選ばれたゼレンスキー政権は、国内の何処かで、万一は何処か国外かもしれないが、生き延びて、軍事力でない情報戦で、ロシアの考えが変わるまで戦う。皆様方に選ばれた大統領・ゼレンスキー。ーー

もう1つ
ロシアが原発を占拠したことから、改めて確信したこと、それは 原発を抱えて戦争はできない と
いうこと。
国防の第1は原発を無くすことである。
原発は敵国を攻撃する核兵器ではない。しかし敵国に攻撃されたなら、自国民を殺す核兵器・核地雷となってしまう。

もう1つ
湖西市議会は、国や県に続き、直ちに停戦してくれ、の議決を火曜日の本会議で行う予定です。
100万分の1の効果ですが、声だけは出したいので〜。
日本を美しくする会の鍵山秀三郎さんの言うように、たかがゴミ1つでも1つだけきれいになる、
という気持ちです。
感謝、三上元 拝。



  


Posted by 三上元 at 11:11Comments(0)脱原発社会一般