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2022年07月24日

ブログ 810、大間原発訴訟の工藤・函館市長を訪問

 我々・脱原発をめざす首長会議の9人は7月22日に函館市役所を訪問して
工藤壽樹市長と1時間半の意見交換をすることができた。
 そこで 大間原発建設の無期限凍結を求める 訴訟の件を聞いた。そのメモ。

1、2011年4月、工藤壽樹市長が誕生した。フクシマ事故直後であった。
 公約には大間原発の事は書いてないが、函館市から見える近さの大間原発
 だが、何の説明も函館市にはないことに疑問に思って、訴訟を準備せよ、
 と市役所の総務部に指示したが、役人はなかなか動いてくれなかったことを
 思い出す。

2、保守系議員の賛同を得るため、
 原発全体の議論はしない、大間原発だけを問題にする、と方針を定めた。

3、2013年7月、4つの会派の議員代表と正副議長と市長とで被災地である
 南相馬市と浪江町を訪問して、
 住民の生命を守るのは 基礎自治体である と意思統一できた。

4、共産党の議員が、訴訟費用に税金を使いたくない、と言ってきた。
 それに納得して、寄付を募ったら いきなり数千万円が集まった。
 今は故郷納税の1つにしており 毎年3,000万円ほど集まる。
 訴訟費用に充てる残高は1億8,000万円になっている。
 30年かかっても訴訟費用は十分である。

5、裁判では、入口論争が先ずあった。
 国は、自治体には原告としての資格がない、と主張してきた。
 裁判長が 資格あり、と判断してくれたので裁判は始まった。

6、津軽海峡は狭いのに 国際海峡とされているので 外国船が
 大間原発の至近距離を通過する。外国の軍艦も通る。そのため
 テロの危険度も高い。だから、自衛隊や右翼も 密かに我々を
 支援してくれると推定している。

7、大間原発の建設工事の進捗率は37%と言われている。裁判中に
 工事は再開されていない。
 判決はなかなかでない、工事も再開されない、1審が終わったら
 2審、3審と続く、30年かかっても訴訟費用は十分だから、それでも
 いいじゃないの。と笑顔。

以上が三上のメモです。
 裁判の初日の 意見陳述は工藤壽樹市長が35分 力強く心を込めて
語ったと聞く。
 思えば 私が原告団に加わった 浜岡原子力発電所の差し止め訴訟の
2つ目の訴訟でも 私は冒頭の意見陳述を行った。

 この函館市の訴訟の直後 私は工藤壽樹市長に手紙を書いた。

 私は原発訴訟の原告に加わった初めての現職市長と言われています。
しかし函館市の訴訟は地方自治体が始めたという、次元の違う快挙です。
この勇気ある決断に感謝します。
 脱原発をめざす首長会議・世話人、三上元 拝

 そして手紙が到着したであろう3日後に工藤壽樹市長に電話した事
を思い出す。感謝、三上元 拝。
 



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