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2021年03月20日

ブログ 775、原発で2つの判決、1勝1敗。

福島事故から10 年、3月19 日に原発訴訟で同時に2つの判決が出た。
住民側から見て、原発訴訟が1勝1敗時代、司法の世界で、やっと互角の時代になったのだ。

今、中日新聞と東京新聞の夕刊に河合弘之弁護士の半生を連載している。
その中で、10 カ所以上の原発訴訟に関係して連敗していたのが、福島事故で雰囲気がガラッと
変わった、と述懐している。

私は浜岡原発訴訟の原告団の1人なので、私を引き込んだ浜松の大石弁護士にこう伝えた〜〜
〜フクシマ事故で原発訴訟は住民側に有利になった。事故前は、住民側が事故が起きることを証明する
ことが必要だった。しかし事故が起きたのだから、これからは、原発会社が事故が起きないことを
証明しなければならなくなった。勝って当たり前の時代になったのです。〜〜と。

思えば10 年経ってやっと互角の時代になったのだ。官僚の頭は硬い、原子力マフィアの金と人脈は
強い、司法の頭はもっと硬い。しかし司法も10 年かかれば理解してくれるようになった。

そして、水戸地裁の東海第2原発における判決は、大きな意義のある判決である。
それは、〜〜避難計画ができていない。故に稼働を認めない。〜〜
極めて簡単明瞭なモノ。

東海第2原発は30キロ圏に94万人、浜岡原発は50キロ圏に200万人以上が住んでいる。
この論理で考えたならこの2つの原発は、避難計画が困難。故に稼働を認めない、となる。

宮城県知事にも、再考すべし、と言っている判決である。女川原発が避難困難な状況である事は知事だって知っているのに、稼働を認めると発表したのである。

水戸地裁の前田英子裁判長に座布団を送りましょう。
そして、原発訴訟は1勝1敗の互角時代になったことに乾杯しましょう。
感謝、三上元 拝。


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