自由人 三上 元の選択

4月26日はチェルノブイリの記念日だが、4月23日に脱原発をめざす首長会議が開催された。
世話人の私は〜〜今日のテーマは核廃棄物の最終処分地ですが、沖縄の軍事基地の決定のように核廃棄物の最終処分地も閣議決定で押し付けられる、そんな懸念を抱いている私です。憲法95条の住民投票が必要です。〜〜と。
寿楽浩太・東京電機大学准教授は〜〜今年 発表される予定の高レベル放射性廃棄物処分地は、大まかに適地ではない場所と適地の可能性がある場所が示されるだけでしょう。それでも反響はそれなりにあるでしょうね。〜〜と。
水藤周三・原子力市民委員会研究員は全国の20の自治体が核廃棄物拒否条例を制定しています。うちに決められる可能性があると考えて先手を打った条例でしょうね。それなりに政府への圧力になると思います。〜〜と。
村上達也・東海村元村長・世話人は〜〜すべての原発を止めて欲しいのですが、特に東海村と浜岡の原発は絶対に稼働させてはいけない。30キロメートル圏に90万人もの人が住んでいる世界的に珍しい原発です。避難できませんし福島の何倍もの被害になります。〜〜と。
吉原 毅・原発ゼロ自然エネルギー推進連盟会長は〜〜日本と原発、の続編として作られた日本と再生、と言う映画を見て下さい。原発の時代が終わり自然エネルギーの時代であることが解ります。畑に降りそそぐ太陽エネルギーを三分の一発電にもらうと、作物にも発電にも効果的なことが実証されました。500万円の年収の農家が3倍5倍になるのです。都会のサラリーマンを辞めて農家になる人が増えると思います。農林省もこれを認めています。〜〜と。写真は吉原 毅さん。
吉岡 斉・九州大学教授は〜〜原発が無くても地方自治体はやって行けます。死にゆく原発を国民が介護している、それが今の実状です。そんなことは必要ありません。〜〜と。
永野浩二・玄海原発を止める裁判の会事務局長は〜〜10ヶ所で、住民説明会が持たれました。発言者は皆んな、原発の稼働はやめてくれ、でした。しかし県議会は稼働を容認し、県知事は避難計画を作らず、そもそも同意権など存在しない、と発言しています。許せない発言ですが、我々は諦めず再稼働反対運動を粘り強く続けます。〜〜と。


桜井勝延・南相馬市長・世話人は〜〜事故が起きたなら、古里は元には戻りません、誰も責任を取りません、そんな賭けをするのはもうやめましょう。〜〜と。
会場に、カトリック中央協議会の方が来られて、今こそ原発の廃止を、日本カトリック教会の問いかけ、と題した本を寄贈いただいた。本のハチマキには、2011年に発表された脱原発司教団メッセージに対する科学的 哲学的 神学的 裏づけ、と書かれている。 翌日の東京新聞に〜〜再稼働に30キロメートル圏の同意 の法制化を、脱原発首長会議が議決〜〜と小さな記事だが載っていた。感謝、三上元 拝。