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2024年01月28日

ブログ 396、珠洲市の原発計画とは⁉️

1月1日の能登半島地震の震源地・珠洲市に原発計画
があったので、簡単にお伝えします。

1975年 市議会が市長と県知事に原発の誘致要望書を提出。
1976年〜77年に 立地調査。
1978年 珠洲原発反対協議会が発足。
1979年 アメリカのスリーマイル島原発事故。
1981年 市長選で争点になり 反対派は善戦したが敗北。
    当選した市長が火力発電を提案。
1983年 電力会社は火力発電の断念を表明。
    12月に市長が原発の推進を表明。
1986年 4月14日 新しい市長が原発推進を表明。
    4月26日 チェルノブイリ原発事故。
    6月14日 市議会が原発誘致を決議。
1987年 珠洲市で高木仁三郎講演会。
1989年 市長選で争点になり、反対派は2人出た。
    2人の合計得票数は当選した現職市長を上回る。
   反対運動が盛り上がって、市役所40日間座り込み。
1993年 市長選で原発が争点に。
   反対派8,241票、推進の現職9,199票。
   不正選挙として、無効訴訟の申し立てを4月28日に。
  12月高裁金沢支部に対し選挙無効の訴訟を開始。
1995年 選挙無効の判決が出る。選挙管理委員会は上告。
1996年 5月、最高裁が選挙無効の判決。
    8月、新潟県巻町の住民投票で原発を拒否。
1997年 3月、動燃・核燃料開発事業団・の再処理工場の火災事故。
1999年 9月、東海村のJCO核燃料加工場の事故。
2003年 12月、電力3社が珠洲原発断念を表明。

 28年もの間、論争が続いたのでした。もし珠洲市に原発が
存在していたなら、フクシマ以上の惨事だったことでしょう。
ぞっとします。 28年間反対運動をしていた皆様に感謝、感謝❣️
 地震学者・石橋克彦さんが、こう述べています。
ーー今回の能登半島地震は原発の地震安全性に対して基本的な
警告を発した点が重要である。ーーと。
 日本に地震の無い地域なんて あるの⁉️
大自然に畏敬と感謝、三上元 拝。
  


Posted by 三上元 at 10:58Comments(0)脱原発

2024年01月11日

ブログ 395、志賀原発、想定外が相次ぐ‼️

今朝の地元紙・中日新聞はしっかり志賀原発の報道をしている。
 私のブログ394で、想定内の揺れにも関わらず、原発に損傷
があった、と伝えましたが、この初期のニュースは誤りで、今朝
の新聞は、想定外が相次いだ原発だったという。
 日経新聞は、東西の揺れの想定は918ガルに対し、957ガル
だった、と報じている。
 想定地震動とは この原発はここまでの揺れには耐えられます、
という耐震限度のことである。それを上回る揺れがあったのなら
この原発の基本的な設計を やり直さなければならない、という
意味である。
 志賀原発は 廃炉にすることが妥当 の結論になる。

 もう一つ、私が注目した記事は、規制委員会の委員長・山中伸介
さんがーー原発に近い海底断層は 新知見として審査に取り入れ
なければいけないーーと記事に書いてある点である。
 要するに、志賀原発の審査において、近くにある海底断層は検討
材料になっていなかった、と言うのである。
 
 地質学者・藤本光一郎名誉教授はーー断層が大規模に一気に滑る
とは想像できなかった。日本海側には海に断層があり、自然条件で
原発の立地に適したところはない。ーーとまで言及している。

 もう一つ真剣に考えるべきことは、原発事故の時の避難路である。
能登半島大地震は あちこちで道路が盛り上がり、亀裂を生じており、
車が通行できる状況にない。
 浜岡原子力発電所は南海トラフ地震の震源地の至近距離である。
地震や津波の時、原発事故になれば避難路が役に立たないのである。
改めて他の原発においても、避難は可能か? を見直したい。

 重ねて述べたい。
1、想定地震動とは その原発の耐えられる限度である。
  このガルまで、でいいのか、想定外は起きないのか?
 改めてどの原発も見直してくれ。
2、見落としている断層が至近距離にない、と言えるのか?
  この志賀原発のように、新しい知見を知りました、なんて
 ことならないように。
3、あなたの近くの原発事故の時、道路や橋は通れる状況なのか
 自分が考えることである。
以上が私の感想です。 1日も早く原発と戦争はやめましょう。
大自然に畏敬と感謝、三上元 拝。
 


  


Posted by 三上元 at 13:55Comments(0)脱原発

2024年01月10日

ブログ 394、志賀原発は399ガルで故障した‼️

能登半島の大地震
 近くに 停止中とは言え志賀原発が存在する。多くの新聞
はこのことをちゃんと報道してくれない。だが 東京新聞と
週刊文春が そこそこ伝えているようだ。
 沼津高専の特任教授だった渡辺敦雄先生が 志賀原発は
欠陥原発と言える、と断じている。
 震度5強で 399ガルの揺れであった。この原発は基準
地震動を1,000ガル、という。1,000ガルまでは耐えられる
原発だと宣言したのである。
 しかし1,000ガルより遥かに低い399ガルで、火災が発生した。
1系統の電源喪失だった。たまたま1系統の電源喪失で済んだが、
3つの系統全てが電源喪失する可能性もあったのである。
 直ぐ近くでは 海岸が4メートルも隆起した。ほんの少し
隆起する場所がずれて、志賀原発の位置であったなら悲劇的な 
事態になった可能性もあった。
 こんなに地震動に弱い欠陥原発は、廃炉にすることである。

以上が渡辺敦雄先生の意見です。
 大手新聞社に言いたい。ちゃんと原発の報道をしてくれ‼️
我々の地域には 浜岡原子力発電所がある。地元の2紙は原発
について、もっと詳しく伝えてくれ。
感謝、三上元 拝。
我が家の目の前に今朝、鴨がいっぱいいました。



   


Posted by 三上元 at 17:08Comments(1)脱原発

2024年01月02日

ブログ 393、志賀原発に爆破音、だがは冷却続く

 ここ浜名湖も揺れを感じた。TVでは 直ぐに地震情報
である。しかし志賀原発の情報が報時られない。志賀原発は
停止中だが心配だ。
 インターネット情報で、ーー爆発音がし、1部の電源が喪失
したが冷却はできているーーとのこと。
 年明けの初日に、原発の近くで大地震。 これは日本の原発
への 神様からの警告ではないだろうか。
 三上元 拝。  


Posted by 三上元 at 11:33Comments(0)脱原発

2023年12月04日

ブログ 392、中国、進む高速増殖炉

表題の言葉は毎日新聞の見出しである。
 今朝の毎日新聞の1面と3面に 我々脱原発派には
嫌な記事が載っている。副題は
 かつて欧米、日本が開発挑戦
 兵器級プルトニウム生産可
 核増強への布石か
 不透明さに米欧警戒  である。

 高速増殖炉は日本や欧米が実用化を目指したが
トラブル続きのため、断念した技術である。それを
6年ほど前から工事をしており、2基の内 一つは
今年中にも運転開始と見られている。

 プルトニウム保有量について、中国は2017年以降
申告していないので、世界は警戒している。しかも
場所が 台湾の対岸に位置する福建省寧徳市の海岸に
近い島である。

 二酸化炭素の排出削減に取り組むCOP28の会議
では、再生エネルギーを2030年には、今の3倍に
増やそう、と発表した。
 しかし一方では 原発を増やす計画も存在する。
地域の紛争は続き、軍事費増強の時代になっている。

 戦争をしない と決心した日本が 今こそ世界に
向けて 平和のために 外交努力する時ではないのか。
自民党政権にそんな期待が出来るわけがない。
 内閣不支持率は70%と史上最悪水準だから野党の
出番なのに、野党の選挙協力は進まない。やきもき
する毎日だ。
 そんな時だが 諦めずに 脱原発 軍事費倍増反対
野党がんばってくれ。
感謝、三上元 拝。


  


Posted by 三上元 at 15:02Comments(0)脱原発

2023年11月21日

ブログ 391、東海第2原発阻止・首都圏集会、その2

11月18日の集会で発言した東海村の元村長・村上達也さんは
ーー私は1999年の東海村で起きた核燃料加工工場の事故の時
の村長です。 その時、アメリカの規制委員会には3,000人の
スタッフが原発の安全審査をしている事を知って、日本の安全
審査体制が、いかにずさんなのか、と感じました。
 数週間前、私の次の村長・山田さんに言いました。あなたは
私のあと村長になった時、東海第2原発は動かさないでくれ、
と私が言うと、私を信じてください、と言いましたね、と言うと
怒鳴り返してきました。村長は偉いんですね。
村長を辞めて、損しちゃたかな。
 この国に希望が持てるのでしょうか?やるならやってみろ、
お終い かもしれないぞ‼️
 私の娘が、次の村議会議員に立候補するよ、と言ってくれ
ました。 国民がビックリ‼️するよう何かを企画しましょう。
それがないと原発はだんだん 注目されなくなってしまう。
ーーと村上達也さんが発言したのでした。
 実は、山田さんが当選した直後、私は東海村を訪問して、
村上さん山田さんと3人で夕食をしました。山田さんは、
村上村長の意志を受け継ぎます、と言いました。
 私も悲しい。 村上達也さんの提案する 何か大きな
ことを考えましょう。
感謝、三上元 拝。



  


Posted by 三上元 at 17:27Comments(0)脱原発

2023年11月20日

ブログ 390、東海第2原発 阻止の首都圏集会

 11月18日、東海第2原発を許さない首都圏大集会に友達と
最前列に座って参加した。今日はその1つをお伝えします。

  茨城県議会議員の江尻かなさんの報告
 東海第2原発の工事中の防波堤に重大な欠陥がある事が
分かりました。重要な2本の鉄骨が地下50mの硬い地盤に
届いていない。70センチ足りない状態なのです。
 それは作業員の方から東海村村議会議員に電話がかかって
来て分かったのです。

 そこで 江尻議員は日本原電に質問書を提出したが回答が
ないので、江尻議員は10月16日に、記者会見でこれを発表
しました。
 同じ日に、日本原電は、施工不良を報告したのでした。
原子力規制庁は、問題なしとは言えない、とコメントした。
 
 これを 江尻かな県政NEWSの11月号に書き、この日に
我々にも配ってくれた。
 当然 翌日の新聞に載っていると探したが、東京新聞にも
載っていない。東京新聞と中日新聞は社説で、原子力発電は
一刻も早く止めること、と論陣を張る新聞である。その新聞
が載せていないのだ。 私はなぜだ‼️と叫びたい。
 重大な欠陥、重大な事件ではないのか❓

今日はここまで。感謝、三上元 拝。

  


Posted by 三上元 at 17:40Comments(0)脱原発

2023年11月11日

ブログ 389、米国の次世代原発は中止へ‼️

 アメリカのニュースケール・パワー社は2029 年の運転開始を
目指し、研究している次世代原子炉・小型原発の開発を断念した、
と日経新聞が伝えている。
 思えば私が市長を退任した1年後の2017年9月、国会議員の
自民・阿達雅志さん、立憲・逢坂誠二さん達とワシントンを訪問し、
次世代原子炉の研究者2人に会ったことを思い出す。
 その時、ーー開発はできるが、太陽光や風力発電のコストが安く
なっているので、コスト的に勝てないことが心配だ。ーーと言って
いた。
 まさにその心配通りになったのである。小出裕章先生もその時
ーーコストダウンのために原発はどんどん大きくなったのです。
小さくすれば発電コストは高価になるから、太陽光発電に勝てる
はずがない。ーーとコメントしていた。
 あれから6年、結論は出たと思われる。英仏も小型原子炉の研究
をしているが、アメリカができないことをできるはずがない。
 
 次世代原子炉・小型原発の開発は失敗した、と思われる。予想通り
だった。 まずは今夜は乾杯だ。感謝、三上元 拝。
  


Posted by 三上元 at 08:51Comments(0)脱原発

2023年10月02日

ブログ 838、六ヶ所村再処理工場・最悪の核施設‼️

今朝の中日新聞のトップ記事にびっくり‼️脱原発を社説に書く
新聞社ならではのトップ記事として 高く評価する。
 
 3日後には アルプス処理汚染水の第2回目の海洋放出が
始まる。この汚染水の放射能濃度に比べ 桁違いの汚染水が
流れ出るのが 六ヶ所村再処理工場である。
 
 原子力発電所が1年で放出する放射能を1日で放出する、
と言う施設が 六ヶ所村再処理工場である。イギリスとフランス
の再処理工場も その問題が癌と言われている。

 六ヶ所村再処理工場は 来年上期に完成し稼働する予定と
されているが 誰もがそれを信じていない、だって 予定は
26回も 延期になった過去を知っているから、今回も 無理
じゃないの? が圧倒的な見方なのだ。

 この六ヶ所村再処理工場を勉強した河野太郎さんが、呆れて
ものが言えないほど、困難な課題がいっぱいの施設なのである。
汚染水の放出も、運転する技術力も、原子力後進国の日本の力量
を超えているのである。
 
 2012年8月に集英社が出した 最悪の核施設・六ヶ所再処理工場
の本にも これだけは やめてくれ の叫びが書かれている。
小出裕章先生は、日本には再処理工場を運転する技術力がない、
コスト的にも価値がない、巨大な危険がある、これほどの有害行為
を私達は決して選択してはならない、と書いている。

 原子力規制委員会の初代委員長・田中俊一さんも、2019年11月の
雑誌・選択の巻頭インタビューで、 日本の原子力政策はウソだらけで
ここまでやってきた。最大の問題はいまだに核燃料サイクルに拘泥して
いること。既に 米、英、仏が断念している。ーーと。

 アルプス処理汚染水の放出記事が出る時、桁違いの汚染水が出る
六ヶ所村再処理工場を 必ず思い出してください。
浜名湖では稲刈りが始まりました。朝の中秋の名月です。
 原発ゼロを目指す 三上元 拝。

  


Posted by 三上元 at 11:46Comments(0)脱原発

2023年09月18日

ブログ 837、国旗 制定の歴史

今日は敬老の日、朝5時に起き、日の丸の旗を掲げた。
 10年以上前、三上さんは国旗を掲げるんだ、右翼なんだ、
と言う人がいた。私はびっくり‼️した。
 
 そこで今回は原発でなく 国旗制定の歴史を書きたい。
1853年にペリーが日本に来た、開国を迫ったのだが、同時に
助言したことが、
ーー日本の船にはナショナルフラッグが掲げられていない。
海賊船と推定され、他国の軍艦から攻撃されてしまう、
ーーでした。
 そこで幕府の幹部に論争が起きる。江戸幕府の幹部の多数派は
白地に黒の横一文字を主張し、島津斉彬など大名達は日の丸
を支持していたのです。
 その時には国旗と言うより、海賊船と間違われないようにつける
船の旗印を決める、ことから、海防参与・海軍の総責任者・徳川斉昭
に従うことになり、徳川斉昭は日の丸にしよう、と決心するのです。
 そして1854年、老中・阿部正弘が全国に、達 を布告しました。
日本総旗印は白地に日の丸とする、と。
 1860年には勝海舟が船長の咸臨丸が日の丸の旗を掲げてアメリカ
のサンフランシスコに、さらにニューヨークに到着し、アメリカ市民も
日の丸の旗を持って歓迎してくれたのです。
 1870年には明治政府もこれを追認します。これで国旗制定の歴史は
決着がつきました。

 私の友達に左翼の人もいます。1人はーー戦争に利用された日の丸は
変えるべきだ。ドイツも戦争に負けて国旗を変えたではないか。ーー
と言うので、調べてみると、ドイツはヒトラーが政権を握って国旗を
鉤十字に変えたのです。敗戦でドイツは元の国旗に戻しました。
 検索すれば、明治政府が1870年に日の丸を国旗と定めた、とだけ
書いてあるモノもあります。

 この国旗制定の歴史は 境野勝悟著 日本のこころの教育 に
書かれています。アメリカの教科書には アメリカの国旗制定の歴史が
詳しく書かれていますが、日本の教科書には、全く書かれていません。
 私は自分を右翼だとは思いませんが、祝日には日の丸の旗を掲げる
ことにしています。

 大自然に感謝、三上元 拝。


  


Posted by 三上元 at 10:27Comments(0)社会一般

2023年09月11日

ブログ 836、御前崎市議会の一般質問に注目❣️

 浜岡原子力発電所を抱える御前崎市議会の一般質問で
斉藤 洋議員が鋭い質問をし、いい答弁を引き出した。

質問。 浜岡原子力発電所は海側に港がない唯一の原発
 である。万一の事故の時、汚染水を防御する堤防が無い
 ので、核汚染水が太平洋にそのまま流れ出て行く。
 市長は堤防設置を規制庁や規制委員会に要望すべきでは
 ないのか。
答弁。 片山規制庁長官に聞いた。汚染水が流れ出ることを
 防ぐ設備を備える必要がある、という定めが55条
 に書いてある。その対策をする用意がある。 と片山長官
 が言った。

質問。 新しい原子力発電所を作る時には メルトダウンの時、
 核汚染物の流出を防ぐために コアキャッチャーを設置する
 義務がある、と聞いている。間違いないか。
答弁。 エネルギー政策課長の答弁。その通り、規制51条には
 その種の設備を義務付ける記述がある。浜岡にその設備は無い。

質問。核汚染水を防御する堤防も無く、コアキャッチャーも無い、
 2つが無い原発を稼働させ、万一の事故で核汚染物を海洋に
 流出させたなら、国際社会から日本は非難されるはずである。
  市長はこの事を規制庁と規制委員会に強く要望して欲しい。
 堤防には1兆円以上の投資が必要だと思う。
  総括原価方式が廃止された今、電力会社がその投資をする
 ことは困難なので 国が投資すべきだと思う。誰のお金でも
 固定資産税は年150億円程入ってくる。1兆円の投資効果も
 我が市には嬉しい知らせである。
  市長のこれからの活躍に期待したい。
答弁。国は規則に従い その種の設備を備えるはずだと思う。

ーー私のメモなので 多少の間違いはあるかもしれませんーー
私は 中部電力の株主総会にこの5年出席して、浜岡原子力発電所
をやめると発表するなら 株価は上昇する、と言い続けている。
 斉藤 洋議員の活躍と市長の行動に期待したい。

脱原発自然エネルギー推進静岡・議員の会、代表
脱原発をめざす首長会議、世話人
原自連、幹事  三上元 拝。
  


Posted by 三上元 at 15:12Comments(0)脱原発

2023年08月31日

ブログ 835、アルプス処理汚染水、輿論調査

8月28日に、2つの輿論調査が新聞記事になっている。
 毎日新聞は、海洋放出を評価する が49%であり、
日経新聞は、海洋放出を理解できる が66%である。
多くの人は 評価するとまでは言わないが理解はする、
という事らしい。
 
 政府の主張は
ーー液体トリチウムの放出量は、他の原発よりも
少ない年間放出量である。玄海原発は71兆ベクレル、
韓国・月城原発は71兆ベクレル、中国・陽江原発は
112兆ベクレルである。
 今年から海洋放出する量は年22兆ベクレルなので
他国の原発よりも少ない。だから問題ない。ーー

 という事を宣伝して、国民は、漁民が反対している
けれど、理解はする、という輿論調査の数字になった。
と私は解釈する。

 トリチウムだけの問題なら 汚いモノを流すのだが
他国の原発よりも少ないのだからいいさ、 の輿論は
間違いではない、と言える。
 しかし、なぜ漁民や学者の多くが、あるいは中国がなぜ
大気への放出、大型タンクで100年保管、モルタル固化
などの道を支持しているのか、考えて欲しい。

 東京電力は、5年ほど前は、アルプス処理水にはトリチウム
しか残っていない、と言っていた。それに学者達が、異議あり
と手を挙げた。
 この汚染水は、溶け落ちた核デブリに接した水なので事故が
ない原発の汚染水とは違う危険な物質が含まれているはずだ、
の声を聞いて、東京電力はタンクのアルプス処理水を検査して
ストロンチウムやヨウ素などなどいろいろ取り除けないモノが
残っていることを認めた。
 次に東京電力は、トリチウム以外のモノも存在するが危険な
ほどの量ではない、と主張するようになった。
 
 そのことをグリーンピースはーー全米海洋研究所協会は、
日本の安全宣言を裏付ける科学的データは存在しない、と
発信しているーーと主張している。
 私は原子力市民委員会の提案を5年ほど前に聞き、それが
妥当な道だと思い、その100年保管案を支持している。

 政府も100年保管案を、それも一つの道だが場所がない、
という理由で、1番安価な海洋放出を選択した。 さらに
漁民や関係者の理解なしにいかなる処分もしない、と書面で
2015年に約束しているのに、その約束を破った。

 原発ゼロ自然エネルギー推進静岡・議員の会 はアルプス
処理汚染水の安全か危険かの議論ではなく、国の約束とは
こんなにも軽いのか? を問題として海洋放出反対の声明を
7月20日に県庁で発信した。
 繰り返しですが、他の原発と違う危険物質がいろいろ存在
する汚染水で、トリチウムだけの問題ではないことを知って
置いてください。
 我が家の近くの稲が色づいて来ました。
感謝、三上元 拝。
  


Posted by 三上元 at 17:13Comments(0)脱原発

2023年08月17日

ブログ 834、対馬市議会が 核の最終処分場受け入れ議決へ

 8月16日、対馬市議会の特別委員会が 核のゴミ最終処分場の受け入れを
賛成9人、反対7人、欠席1人で可決。9月12日の本会議でも、議長が賛成
すれば可決されるようだ。議員は19人。
 議会で可決され、市長がそれに従うと、第一段階の文献調査に進む。
しかし市長は、5月には「途中で止めるつもりで調査だけやる事には疑問
がある」 と発言した。しかし6月の議会の一般質問には 「議会や市民の
意見を参考にして決断する」と発言。
 今回の特別委員会の可決後には 「熟慮する」とコメントした。市長は
迷っているようだ。
 
 私はこの最終処分場決定までの順番に疑問を提起している。
今のスタートは、市町村に 手を挙げてくれ から始まる。このやり方は
議論する過程で住民の分断と対立が必ず生じてしまう。
 今までに3つの自治体が手を挙げたが、予想通り住民の分断と対立である。

 私は原発反対派であるが、発生している核のゴミは、他国で受け入れて
くれない可能性大と考えた時、どこかに決めなければならない。 だとすると
他国に対して交渉すると同時に、科学的に分析していくつかの候補地を定め、
国として腹の括って その自治体と交渉する、それが順番として妥当だと
考える。
 
 辺野古の基地は 科学的分析が不十分で決めたため 軟弱地盤に予定以上
の投資と時間をかけ、完成することすら分からない。 軍事評論家・小川和久
さんが提案しているキャンプ・ハンセンの方が、今からでも早く安くできる。
 
 対馬の住民が、最終処分場受け入れでは4ヶ所目の分断と対立になって行く
ことは明らかである。委員会の議決でも9対7と接近した数字から、大半の
意見がひとつになる見込みはない。
 市長が 熟慮して、名乗り出ないと決断することを望む。
感謝、三上元 拝。

  


Posted by 三上元 at 08:45Comments(0)脱原発

2023年07月27日

ブログ 833、また悪だくみ が始まった‼️

7月27日の新聞によると、原発が再稼働に必要な安全対策の投資を
政府として支援する策の検討に着手したようだ。
 有識者会議に計り、その費用を電気料金に乗せするという。
原発とは無関係の自然エネルギー発電の料金にも上乗せする案
のようである。

 日本の生産性や賃金が30年近く 上がらない理由は、経営者が
成長分野へ投資をしないこと、そして政府が衰退産業を支援している
ことである。
 衰退産業の代表は原発産業である。なぜドイツのように、原発を
捨てて、成長分野に投資を促さないのか。

 思い出せば、日露戦争の英雄の1人・天才秋山真之の遺言〜〜
第一次大戦を視察し帰国して、ーーこれからの戦争は潜水艦と
飛行機の時代になる。そしてアメリカとだけは戦争してはならぬ。
ーー しかし後輩たちは天才秋山真之の遺言を軽視して、戦艦大和
や武蔵を作り、空母と飛行機への投資を増やさなかった。さらに
ヒトラーすら 呆れて呆然と立ち上がりーー私にはアメリカと
戦う策がないーーと呟いたと伝えられているが、日本は日米戦争を
選択したのである。
若手プロジェクトチームの、日米戦で日本は勝てない、
のレポートを受け取っていたのに。

 独ソ戦が始まった時、アメリカもイギリスもソ連も、日本は
ソ連を攻めるであろう、と予想していた、しかし日本は〜〜。

 第二次大戦の大敗北を反省して、成長分野は❓次世代の主役は❓
を徹底的に議論して 成長分野に投資を促す ことを政府に望む。
 
 高速実験炉・常陽が審査を通過した。2025年に稼働の予定。一方で
再処理工場・六ヶ所村の稼働の予定はないまま。アルプス処理の汚染水の
放出を見越し、中国は日本産の水産物の全品検査を開始した。検査に
時間がかかるので、鮮度が売りの 海産物は中国に輸出できなくなって
しまう。政府は 補償する それでいいのだろうか。
 中国だけから嫌われているのではない。核実験で汚された太平洋の
国々からも、放出反対の声を聞く。こんな日本でいいのだろうか。
 日本の大きな方向を真剣に考えたい。三上元 拝。
  


Posted by 三上元 at 15:33Comments(0)脱原発

2023年07月18日

ブログ 832、福島県いわき市小名浜、海洋放出 反対集会

 7月17日海の日アクション、汚染水を流すな、約束を守れ集会が
福島県いわき市小名浜マリンパークで 和太鼓演奏から始まった。
太鼓は15人で笛は1人だが やけに笛の音が美しく感じた。

 13時に小名浜に着くと 懐かしい面々が居る。 3月21日の代々木公園
の さよなら原発集会に集まった4,700人の何人かの見た顔である。
外国からの記者も含めて数人の新聞記者が取材している。

 スピーチは漁協の専務理事・柳内孝之さん、東大名誉教授・魚類免疫学の
鈴木譲さん、など様々な登壇者が、怒りを ある人は激しくある人は冷静
に力強く 次々と登壇して5分スピーチが1時間以上続いた。

 関係者の理解なしに如何なる処分も行わない、の約束を守れ。他のやり方を
十分検討せず海洋放出をするのは許せない。森や林の除染をせずに、ここに
戻って来い、なんて言うひどい帰還のやり方が許せない。などなどの声を聞いて
悲しさが伝わってくる集会だった。

 脱原発首長会議の会員が5人、脱原発静岡・議員の会から2人が参加した。
静岡議員の会の声明・約束違反の海洋放出に反対する、のメッセージを何人かに
渡し、浜岡原子力発電所のある静岡県への帰宅の特急電車に乗った。

 7月17日海の日には、静岡県でも 全国あちこちでも、海を汚すな、の集会が
持たれている。
 粘り強く 汚染水の放出反対、脱原発を訴えましょう。
原発ゼロ自然エネルギー推進連盟・幹事
脱原発自然エネルギー推進静岡・議員の会代表

脱原発をめざす首長会議・世話人 三上元 拝。


 

  


Posted by 三上元 at 10:38Comments(0)脱原発

2023年07月13日

ブログ 831、浜岡原発、掛川市民意識調査が発表された

浜岡原発が目の前にある3つの市の1つ、掛川市の市民意識調査が
発表された。菊川市、牧之原市に次ぐ掛川市である。

 3つの市では 同じ質問を市民にしている。
安全が確認できれば稼働した方がよい、を選択した市民は
41.3%に上り、停止しておいた方がよい、の32.6%を初めて
上回った。
 
 3つの市民意識調査は毎年実施しているので私も注目しているが
稼働した方がよい、の回答がじりじり多くなる傾向があり、昨年は
肉薄し、今年 逆転した。
 牧之原市は昨年逆転、菊川市と掛川市は今年 逆転した。

 掛川の久保田市長は、市民が安全安心を感じることができなければ
再稼働はあり得ない、とコメントした と中日新聞が書いている。

 この 安全が確認できれば の質問を 来年から、
ーー規制委員会の審査に合格したら稼働していいですか?ーー
と3市が変更する方が 妥当だと思う私である。

 今の質問だと、安全が確認できる とはどれですか?
1、規制委員会の審査に合格した時
2、裁判所が稼働を認めた時
3、県知事と立地市長が稼働を認めた時
4、立地市長と菊川市、牧之原市、掛川市の市長が認めた時
5、その他
 という質問を追加しないと、安全の確認とは何か、が
分からない。
 
 この意識調査を毎年 見ている私には 実感として
フクシマ原発事故が忘れ去られて行く姿が この数字
なのか⁉️と やるせない思いである。

 同様に 広島・長崎の原爆も 沖縄戦も 2度の世界大戦も
忘れ去られて 日本は戦争する国にどんどん近づくようだ。
しかも 戦争になったら原発が狙われることまで 忘れて
しまうのは 私には理解できない。
 
 改めて訴えたい、原発はエネルギー問題であるが、国防問題
の方が大きい。 元裁判長の樋口英明さんもその意見である。
 私は78歳になったが このままで あの世に行くことは
できない。 粘り強く 原発ゼロへ。   感謝、三上元 拝。
  


Posted by 三上元 at 08:25Comments(0)脱原発

2023年06月22日

ブログ 830、一般質問で原発について湖西市長に聞く

湖西市議会の年に4回の一般質問で、浜岡原発に関する市長の考えを
聞きました。

 想定耐用年数40年の原発を60年以上動かすことに不安はないのか。
 審査中は60年の計算に加えないことを変だと思わないのか。

の質問に、〜〜然るべき機関が専門家の意見を元に決めたことには、従うことが
妥当と思う。〜〜と答弁。

 浜岡原発の安全が確保できる状態とは、規制委員会が審査に合格を出した時
でいいのか?
 規制委員会の初代委員長・田中俊一さんは、薩摩川内原発の審査合格の記者会見
の席で、合格は安全が保障されたのではない、と述べ 話題になったが、合格が
稼働容認なのか?

の質問に、〜〜合格は稼働容認の1つの選択肢と思う、〜〜と答弁。

 地震や津波と同時に原発事故が発生した時、避難できるのか❓
 電力会社に数十兆円の賠償金を払う力があるのか⁉️

の質問に〜〜曖昧な回答で私にはメモがない〜〜

 次世代原子炉に期待している、とアンケートに答えているが、発電コスト
が一番の問題だが、そんな原子炉ができるのか? いつ頃できると思う
のか? 

の質問には、〜〜専門家ではないので 分からないが期待したい。〜〜
と答弁。

いつもの議会の一般質問には2〜3人しか傍聴者が居ないがこの日は18人
が入っていた。 何人かが 言葉やメールにて私に感想を伝えてくれた。

〜〜質問に答えていると思えない。専門家を信用している、国の機関を
信用している、それでいいのか? 自分の意思はないのか❓などなど
の反応でした。

 地元紙の中日新聞は〜〜
影山市長は、稼働は国と周辺住民が判断すべきこと。国で安全性が示されれば
再稼働は選択肢の1つ。〜〜と書いた。
 もう1つの地元紙・静岡新聞は何も書かなかった。

影山市長はこんな発言もした。
〜〜中日新聞のアンケートが新聞に載ったが、私の所に何か言って来た人は
誰もいませんでした。ほとんど反応が無かったという事です。〜〜

 原発事故はどんどん忘れられて行くのだ、と残念‼️
しかし、満州事変から始まる日米戦争の歴史と フクシマ原発事故の歴史は
伝え続けなければならない。
感謝、市議会議員、三上元 拝。

  


Posted by 三上元 at 12:05Comments(0)脱原発

2023年06月17日

ブログ 829、浜岡原発に関する菊川市民アンケート

菊川市が毎年4月に行う市民アンケートが発表された。
 浜岡原発の稼働について、安全が確認できれば稼働した方がいいですか?
の質問に、稼働した方がいい、と答えた人が、43.8%と昨年を6ポイント
上回った。
 停止しておいた方がいい、と答えた人は31.8%で6ポイント昨年を
下回った。 昨年は両方とも37.8%で同じだった。
 停止しておいた方がいい、の回答は9年前には56%であり、その後
上下しながらも 少しずつ下がり、この3年は、48.1%、37.8%、31.8%
と下がり続けている。
 今年は 初めて 安全が確認できれば稼働した方がいい、に逆転された。

 どちらとも言えない、の回答は9年前にも15.5%のままである。
分からない、の回答は9年前には3.8%で 今年は7.6%に増えている。

 長谷川市長は、安全が確認できなければ認められない、と昨年と同じ
考えを記者に伝えている。
 市民が、安全が確認できれば稼働した方がいい、と答え、一方で市長が
安全が確認できなければ認められない、と答えている。
 安全が確認できる、とは何をもって判断するのか? 規制委員会が、
審査に合格、とすれば、安全が確認された、と判断するのか?

 このアンケート結果は 原発はやめようと考える我々にはショック以外
の何物でもない。まもなく発表される牧之原市と掛川市の2つの原発の
至近距離の市民アンケートに注目したい。
 尚 私は6月20日に、湖西市長に 議会の一般質問の席で 浜岡原発に
対する考えを問う質問を予定している。
 前湖西市長が現市長に 原発に関する質問をするのです。三上元 拝。

  


Posted by 三上元 at 10:31Comments(0)脱原発

2023年05月31日

ブログ 828 、原発をとめた裁判長・講演メモ

5月27日と5月13日に原発をとめた裁判長・樋口英明さんの講演を聞いた。
映画・原発をとめた裁判長も見た。

その要点を私のメモからお伝えします。
 映画の要点は
原発事故は甚大である。故に原発には高度の安全性が求められる。
高度の安全性とは、地震大国日本では、高度の耐震性である。
しかし我が国の原発には高度の耐震性がない。
よって、原発の稼働は認めることができない。

 プレハブ住宅より低い耐震性だと知ってびっくり‼️
 
 講演会の要点は
1、原発の本質は2つ。
 先ず 原発は人が管理し続けなければならない。
管理不能になれば比類なき巨大災害となる。の2つである。
 多くの機械や火力発電所は止めれば、すぐに安全になる。
しかし原発は止めても安全ではない。飛んでいる飛行機の
ように、着陸するまで安全ではない。

2、国が短期間で滅ぶ時は2つしかない。
 ひとつは戦争。
 もうひとつは原発事故である。原発事故はテロによっても
発生する。地震や津波だけではない。操作ミスもある。

3、原発は国防問題である。
 原発はもちろんエネルギー問題であるが、国防問題の方が
大きい。敵に狙われたら日本はすぐに負ける。
国防の第1は弱点を無くすこと。
 ウクライナ戦争を見て欲しい。原発を攻められた時
応戦することすら出来ない。逃げる事もできない。

 樋口英明さんと魚河岸寿司プレミアム店で昼飯を食べた。
月に2〜3回 あちこちに呼ばれています。 とのこと。
お身体お大事になさってください。大切な人ですから。

 翌日 裁判所が劣化しています、と樋口英明さんからメール
がきたことにはびっくり‼️その事を知って欲しい、として
ある長い論文が添えられていた。

 6月2日に大阪で 映画・原発をとめた裁判長が上映されます。
自主上映も可能です。原発をとめた裁判長・自主上映、で検索。

 60年を超えた原発を稼働できる法律が国会で まもなく議決
されます。8月にはフクシマ汚染水が放出されようとしています。

 10月には衆議院解散と囁かれています。選挙でしか我々は
意思を実現できません。原発推進の自民党の議席を どれだけ
減らせるのか。 頑張りましょう。     三上元 拝。
  


Posted by 三上元 at 09:27Comments(0)脱原発

2023年05月13日

ブログ 827、浜岡原発の停止12年、県内首長アンケート、ショック‼️

湖西市民と静岡県民にはショックな首長アンケートが公表された。
 5月14日は浜岡原発が停止して丸12年の記念日である。それに
合わせて地元紙中日新聞が県内35の市町の首長に原発アンケートを
実施して公表した。
 影山湖西市長と込山小山町長の2人は 新増設、建て替えにも賛成と
回答した。〜〜と中日新聞は書いている。

 影山剛士・湖西市長は 原発が60年を超える稼働を認める法案に
賛成する3人の市長でもあり、原発の積極推進派として、今日の紙面
では目立つ存在である。

 6年前までの湖西市長は原発反対の急先鋒だった。現役市長として
初めて、原発反対 を公式の席・県市長会で表明し、脱原発をめざす
全国首長会議の発起人であり、世話人でもある。
 原発ゼロ自然エネルギー推進連盟・幹事でもあり、小泉純一郎さん
などと全国にスピーチをしている前市長と比べると、ショックである。

湖西市民も静岡県民もショック‼️Twitterにも書きました。
三上元 拝。  


Posted by 三上元 at 13:16Comments(0)脱原発