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2023年08月31日

ブログ 835、アルプス処理汚染水、輿論調査

8月28日に、2つの輿論調査が新聞記事になっている。
 毎日新聞は、海洋放出を評価する が49%であり、
日経新聞は、海洋放出を理解できる が66%である。
多くの人は 評価するとまでは言わないが理解はする、
という事らしい。
 
 政府の主張は
ーー液体トリチウムの放出量は、他の原発よりも
少ない年間放出量である。玄海原発は71兆ベクレル、
韓国・月城原発は71兆ベクレル、中国・陽江原発は
112兆ベクレルである。
 今年から海洋放出する量は年22兆ベクレルなので
他国の原発よりも少ない。だから問題ない。ーー

 という事を宣伝して、国民は、漁民が反対している
けれど、理解はする、という輿論調査の数字になった。
と私は解釈する。

 トリチウムだけの問題なら 汚いモノを流すのだが
他国の原発よりも少ないのだからいいさ、 の輿論は
間違いではない、と言える。
 しかし、なぜ漁民や学者の多くが、あるいは中国がなぜ
大気への放出、大型タンクで100年保管、モルタル固化
などの道を支持しているのか、考えて欲しい。

 東京電力は、5年ほど前は、アルプス処理水にはトリチウム
しか残っていない、と言っていた。それに学者達が、異議あり
と手を挙げた。
 この汚染水は、溶け落ちた核デブリに接した水なので事故が
ない原発の汚染水とは違う危険な物質が含まれているはずだ、
の声を聞いて、東京電力はタンクのアルプス処理水を検査して
ストロンチウムやヨウ素などなどいろいろ取り除けないモノが
残っていることを認めた。
 次に東京電力は、トリチウム以外のモノも存在するが危険な
ほどの量ではない、と主張するようになった。
 
 そのことをグリーンピースはーー全米海洋研究所協会は、
日本の安全宣言を裏付ける科学的データは存在しない、と
発信しているーーと主張している。
 私は原子力市民委員会の提案を5年ほど前に聞き、それが
妥当な道だと思い、その100年保管案を支持している。

 政府も100年保管案を、それも一つの道だが場所がない、
という理由で、1番安価な海洋放出を選択した。 さらに
漁民や関係者の理解なしにいかなる処分もしない、と書面で
2015年に約束しているのに、その約束を破った。

 原発ゼロ自然エネルギー推進静岡・議員の会 はアルプス
処理汚染水の安全か危険かの議論ではなく、国の約束とは
こんなにも軽いのか? を問題として海洋放出反対の声明を
7月20日に県庁で発信した。
 繰り返しですが、他の原発と違う危険物質がいろいろ存在
する汚染水で、トリチウムだけの問題ではないことを知って
置いてください。
 我が家の近くの稲が色づいて来ました。
感謝、三上元 拝。


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