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2015年05月23日

ブログ335、高レベル放射性廃棄物処分場選びの基本方針、閣議決定

東京の友人・山科敦之さんから私に届いたメールをそのまま紹介します…・今日の日経夕刊トップに「核のごみ処分、国主導に」という記事が載っていました。先日の東海市長会で政府が説明したという核廃棄物の処分地決定の基本方針が閣議決定されたという記事です。政府が場所を選定し、「対話の場」をつくってなだめながら「自治体への新たな支援策」をエサに進めていくということのようです。直感的に現在辺野古で起きている基地問題よりも強い反対が選定のたびに湧き上がり、まったく前には進まないだろうと感じました。こういうやり方は20世紀なら通用したかもしれませんが、今は逆に反発を覚える人を増やすだけという気がします。景気がどうやら本当に回復しはじめて成果をあげつつある安倍政権にとって、これが致命傷になるのではないか、という気もします。
同じ記事の知識解説に「高レベル放射性廃棄物」の説明がありました。「人がそばに立つと20秒以内で死ぬといわれている」とはっきり書いてあります。これはわざわざ再処理をしたために汚染が濃縮されてできるのですから、燃料の再利用のために、あえてきわめて危険なものを作り出し、それを「地上で30〜50年かけて冷や」すなんて、たかだか支援策と引き換えにふつうの住民が受け入れるとはとても思えません。首長が受け入れようとしたら、東洋町の先例にならって反対派住民によって追放されてしまうでしょう。何万年も地下に埋めたままにするというマンガのような話はあまりに非日常的で人によってはピンとこないでしょうが、現実的にほぼ即死状態になるような放射能を何十年も近くで保存されて住民が安心して暮らせるはずがないでしょう。進めようとしたら、政権転覆運動にまで発展しそうな気がします。
住民投票したら負けてしまうだろうから「対話の場」という曖昧な場をつくるのでしょうが、これもアナクロなやり方です。逆に摩擦を大きくするだけと思います。
本日の夕刊を読んで、現在の政府の何かとゴリ押し気味の運営に腹を立て、以上のように感じました。
もし湖西市が「最終処分場に適している」とされて政府から打診を受けたら、三上さんならどう対応しますか? あるいはそれが隣の豊橋市や浜松市だったらどうですか?・…以上です。なお今朝の中日新聞の一面トップと三面にも大きく、高レベル放射性廃棄物の最終処分地選定、国主導に閣議決定、と出ている。この選定に当たり、法律も作らず、憲法95条の住民投票もせず、閣議決定ごときで決められてはたまらない。感謝、三上元 拝。


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