ブログ 395、志賀原発、想定外が相次ぐ‼️

三上元

2024年01月11日 13:55

今朝の地元紙・中日新聞はしっかり志賀原発の報道をしている。
 私のブログ394で、想定内の揺れにも関わらず、原発に損傷
があった、と伝えましたが、この初期のニュースは誤りで、今朝
の新聞は、想定外が相次いだ原発だったという。
 日経新聞は、東西の揺れの想定は918ガルに対し、957ガル
だった、と報じている。
 想定地震動とは この原発はここまでの揺れには耐えられます、
という耐震限度のことである。それを上回る揺れがあったのなら
この原発の基本的な設計を やり直さなければならない、という
意味である。
 志賀原発は 廃炉にすることが妥当 の結論になる。

 もう一つ、私が注目した記事は、規制委員会の委員長・山中伸介
さんがーー原発に近い海底断層は 新知見として審査に取り入れ
なければいけないーーと記事に書いてある点である。
 要するに、志賀原発の審査において、近くにある海底断層は検討
材料になっていなかった、と言うのである。
 
 地質学者・藤本光一郎名誉教授はーー断層が大規模に一気に滑る
とは想像できなかった。日本海側には海に断層があり、自然条件で
原発の立地に適したところはない。ーーとまで言及している。

 もう一つ真剣に考えるべきことは、原発事故の時の避難路である。
能登半島大地震は あちこちで道路が盛り上がり、亀裂を生じており、
車が通行できる状況にない。
 浜岡原子力発電所は南海トラフ地震の震源地の至近距離である。
地震や津波の時、原発事故になれば避難路が役に立たないのである。
改めて他の原発においても、避難は可能か? を見直したい。

 重ねて述べたい。
1、想定地震動とは その原発の耐えられる限度である。
  このガルまで、でいいのか、想定外は起きないのか?
 改めてどの原発も見直してくれ。
2、見落としている断層が至近距離にない、と言えるのか?
  この志賀原発のように、新しい知見を知りました、なんて
 ことならないように。
3、あなたの近くの原発事故の時、道路や橋は通れる状況なのか
 自分が考えることである。
以上が私の感想です。 1日も早く原発と戦争はやめましょう。
大自然に畏敬と感謝、三上元 拝。
 



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